4連敗を止められなかった鷹 天敵ロッテとの首位攻防戦へ残った不安と課題

ソフトバンクのウラディミール・バレンティン【写真:藤浦一都】
ソフトバンクのウラディミール・バレンティン【写真:藤浦一都】

起爆剤として長谷川らの昇格やオーダーの組み替えも一手か

 確かに投手陣の奮闘は際立つ。8月のチーム防御率は2.73と抜群の安定感を誇り、9月もそれは継続している。ただ、特に9月に入り、打線が投手陣に応えられない試合が続く。チーム全体の打率こそ前月とさほど変わらないが、栗原が9月は23日現在で.164、中村晃は.247、グラシアルも.221とチームの核として得点に貢献してきた打者が下降線を描いている。

 この日はその栗原を2番に据えたものの、5打席ノーヒット。1番の周東も5打席ノーヒットと結果を残せなかった。上位打線でチャンスをなかなか作れなければ、中村晃、柳田らに回っても得点には繋がらない。ライナーが正面を突いたりといった“流れの悪さ”もあった。“お得意様”だったはずのオリックスを相手に2敗1分けという結果も相まって、ロッテ戦に向けて不安が残った。

 この空気を打破するようなキッカケや起爆剤となる手を打つのも1つかもしれない。手薄な代打陣を強化するために、2軍でプレーする長谷川勇也やバレンティンを上げてくるのも一手だろう。9月に入って成績が下降しているものの、2軍には開幕から3か月にわたってファーム暮らしの続く内川もいる。

 思い切ったオーダーを組むことも一手だろう。最近は主に4番に柳田を据え、その前後の並びを組み替えているが、例えば、8月の半ばに噛み合っていた2番・柳田から中村晃、栗原へと繋がるオーダーにデスパイネとグラシアルを加えてみてはどうだろうか。

 工藤監督は25日から始まるロッテ、楽天との戦いに向けて「今まで通り勝ち越すことを考えてやっていきたい。遠征はどこのチームにもある。日々新たな気持ちを持って戦っていくことが大事。投打のバランスを考えながら、保っていくことということが1番勝利に近づくと思っている」と語る。2位、3位との直接対決。チーム状況を浮上させる戦いに期待したい。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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