王者の意地を見せられるか? 専門家が期待する西武の危機を救う元キング助っ人の存在

「今後、4番を含め、選手の使い方をどうするか」

 メヒアは、相手投手によって打てるか打てないかがはっきりしている傾向があり、低めの変化球に対する対応力が低いと松本氏は言う。そして、バッティングは引っ張り傾向にあるが「センター、ライト方向に結果が出せるともっと良くなる」といい「この日のような形のバッティングができれば、これから先は楽しみだ」と話す。

 現在、西武は山川が不振でスタメンを外れている状態。この日は2014年に本塁打王を獲得したメヒアがその穴を埋めた形となったが、外崎、森も調子を落としており、打線がなかなかつながらないのが今の西武だ。そのため松本氏は「山川が不在となると、長打が打てる打者はメヒアか中村しかいない。この2人が長打を打たないと、得点力がなかなか上がっていかない」と、現状を分析する。

「源田はそこそこ良くなってきているので、源田、スパンジェンバーグがつないでくれると、4、5番が返せる。さらに、下位から上位にもつながると得点力は上がるが、今は外崎はタイミングがまったく合っておらず、ずっとヒットが出ていない状態。結果を欲しがって開きが早くなっている。森も調子が悪い。昨日は山野辺はよかったが、今後、4番を含め、選手の使い方をどうするかですね」

 西武は残り38試合。首位ソフトバンクとは8差、2位ロッテとは7差があり、逆転でのCS出場権獲得は容易ではないが、まだ可能性が閉ざされた訳ではない。松本氏は「6連勝、9連勝といった大型連勝をしていけば、チャンスも出てくる。そのためには得点力を上げないといけない。勝ちパターンの投手陣はいいので、負けている試合で逆転するためにどうするか。さらに得点力を上げることが必要なので、この日のような戦い方ができれば、上位浮上のチャンスも増えてくると思います」と、今後を展望する。

 18、19年とリーグ2連覇中の西武。今季はここまで下位に低迷しているが、王者の意地を見せれば、ここからの上位浮上もまだまだ不可能ではない。

(Full-Count編集部)

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