田中将大、POで勝負強さ見せるか? 投手コーチ太鼓判「キレを取り戻している」
ブレイク投手コーチ「バッターの対策が分かるにつれて彼は攻め方を常に調整している」
ヤンキースの田中将大投手は今季で7年契約最終年。新型コロナウイルスの感染拡大でシーズン60試合制、そして開幕直前には頭部に打球が直撃するアクシデントもあり2020年は3勝3敗、防御率3.56でレギュラーシーズンを終えた。次なる舞台はワイルドカードシリーズだが、マット・ブレイク投手コーチは短期決戦で力を発揮する右腕に太鼓判を押している。
レギュラーシーズン最終登板となった23日(日本時間24日)のブルージェイズ戦では4回8安打5失点(自責3)で3敗目を喫した田中。味方のまずい守備などに足を引っ張られるなどツキに見放された形となり負け投手となったがブレイク投手コーチはポストシーズンに向け調整を進める田中に全幅の信頼を置いている。
オンラインでの取材に応じた同コーチは「彼の素晴らしいところは、結果を出しているにも関わらず常に進化している。攻め方も常に進化しているし、バッターの対策が分かるにつれて彼は攻め方を常に調整している」と田中を評価。
シーズン終盤にスプリットを修正するなど試合を重ねるごとに“変化”を見せたが「柔軟に色々考えてスライダーやストレートの使い方を変えていったり、メジャーに来た時からスプリットが彼の持ち球だったけれど、過去数試合はうまくいってなかった。この1週間半の間にいい調整ができたと思う」と、順調に調整は進んでいるようだ。
田中の次回登板は9月30日(同10月1日)のワイルドカードシリーズ第2戦での先発が濃厚。昨季まで4度ポストシーズンに出場し、通算8試合に先発して5勝3敗、防御率1.76と勝負強さを発揮する右腕に「(スプリットに)キレを取り戻しているし、次はそれを安定した形で投げるということが課題だと思う。もう終盤だからあまり時間がなくて、早く調整しないといけない状況でもそれは意識せずに技術を磨きながら前進している」と期待を込めていた。
(Full-Count編集部)