8年ぶりAクラスへ中日“鬼門”の終盤戦…OBの元外野手が「今年は違う」と確信する理由

前半戦での若手起用が生きると予想…平田が故障離脱も4年目石垣がプロ初本塁打

 さらに、今季の選手起用が終盤戦に生きてくると見る。ドラフト1位の石川昂弥内野手は、今季の高卒新人としては最速の7月にデビューし、14試合に出場。さらに2年目を迎えた根尾昂内野手も8月に1軍昇格を果たし、プロ初安打を放った。期待の若手をシーズン序盤から中盤にかけて1軍で経験させた点に、友永氏は着目する。

「けが人がでないに越したことはありませんが、終盤にかけて必ず出てくる。その時に、2軍から若手を上げるとなった時に、いきなり1軍となるのと、1度経験した上で再昇格するのとでは全然気持ちの面で違うと思います」

 その言葉を裏付ける状況も実際に起きている。9月に入って状態を上げてきていた平田良介外野手が今月25日の巨人戦(東京ドーム)で途中交代し、翌26日に下肢のコンディショニング不良で登録抹消に。ただ、その25日には、高卒プロ4年目の石垣雅海内野手が代打でプロ初本塁打を放ち、その後2試合連続で右翼でスタメン出場。石垣は7月に1軍で代打が主ながら11試合を経験し、9月に再昇格を果たしていた。

「前半戦に打っていた“布石”が、シーズン終盤に結果となって表れてくるのではないかと思っています。石川も根尾も、もしパッとチームの穴を埋める存在として1軍に来ても力を発揮しやすいはずです」

 昨季まで現役だった友永氏だからこそ、よりリアルに感じる雰囲気と先を見据えた選手起用。8年ぶりのAクラス入りへ、状況は揃いつつあるのかもしれない。

(小西亮 / Ryo Konishi)

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