ヤンキース、PO初戦捕手に日系3世ヒガシオカ抜擢 先発コール「創造的発想の持ち主」
コールとヒガシオカは10代の頃に同じチームでプレー「フレーミングも素晴らしい」
ヤンキースのアーロン・ブーン監督は28日(日本時間29日)、翌日に控えたインディアンスとのワイルドカードシリーズ第1戦を前に記者会見に臨み、初戦の先発捕手として日系3世のカイル・ヒガシオカ選手を起用すると明かした。先発マウンドに上がるゲリット・コール投手との好相性が評価されての抜擢となった。
2戦先勝で勝ち抜けが決まる短期決戦。シリーズの流れを決めかねない初戦で、正捕手ゲリー・サンチェスに代わりヒガシオカが先発マスクを被ることになった。9月に今季2度目のメジャー昇格を果たしたヒガシオカは、先発コールと相性抜群。球団公式サイトによれば、30歳右腕は最近4試合でヒガシオカとバッテリーを組み、3勝1敗、防御率1.00と快投している。
この日、同じく記者会見に臨んだコールは、南カリフォルニアで育った同い年のヒガシオカとは、10代の頃に同じチームでプレーした経験があることを明かし、「カイルとはコミュニケーションが取りやすい。本当に創造的な発想の持ち主で、フレーミングも素晴らしいし、配球の組み立てもいい」と大きな信頼を寄せた。
今季のプレーオフは特別フォーマットで実施され、各リーグともに例年より2チーム多い8チームが進出。ワイルドカードシリーズは勝率の高いチームの本拠地で行われるが、地区シリーズはア・リーグがサンディエゴ、ナ・リーグはアーリントンが舞台となる。例年ならば、対戦チームは互いの本拠地で試合を行うためシリーズ中に移動日を挟むが、今年は移動日はなく、地区シリーズは最大5試合、リーグ優勝決定シリーズは最大7試合、休みなしの連戦となる。
レギュラーシーズン以上に緊張感が高まるプレーオフでの連戦で、選手は心身ともに大きな負担を強いられる可能性もある。ブーン監督は、今後の捕手起用について「ポストシーズンで先に進むことを考えると、2人とも必要だ。特に、このシリーズを勝ち抜き、連戦ともなれば尚更だ。2人ともプレーすることになる」と話し、ヒガシオカとサンチェスを併用する構想を明らかにした。
2009年以来11年ぶりの世界一を目指すヤンキースは、子どもの頃から互いを知る好相性バッテリーで突破口を切り拓く。
(Full-Count編集部)