阪神大山は「責任を果たせる打者」 バース以来の本塁打王に必要な“確実性”とは?
「確実性という面ではまだまだ。打席による波が激しすぎますね」
昨シーズン後半から4番を任される機会が増え、今季はサンズ、ボーアという強打の助っ人がいる中でも主砲として期待される。入団以来の道のりを「紆余曲折はありましたけど」という藪氏は、今季キャリアハイを超える成績を残す大山について「まだまだですよ」と愛ある檄を飛ばした。
「もっとできる選手。あとは数字で証明しないといけない。4番の数字がきっちり出せるかどうか。本当は3割・30本・100打点と言いたいところですが、今季は例年より23試合少ないので25本・90打点はクリアしてほしいですね」
9月29日終了現在、22本塁打、59打点の成績。チームは35試合を残しており、このままのペースでいけば25本塁打以上はほぼ確実だが、打点が際どいラインとなりそうだ。
大山が4番打者として、さらに成長するためには何が必要なのか。4番の数字を残すためには、どんなことをすればいいのか。藪氏は「確実性」がカギになるという。
「確実性という面ではまだまだ。打席による波が激しすぎますね。ムラを減らせば数字がついてくるでしょう。ただ、今年もよくやっていますよ。この調子で頼れる4番になってほしいですね」
打席で臆することなく積極的なアプローチを続け、このまま一気に本塁打王タイトルの獲得といきたい。
(佐藤直子 / Naoko Sato)