DeNA、完封負けで燕・歳内に5年ぶり勝利献上 指揮官脱帽「対応しきれなかった」
2度目のオープナーとなった武藤を評価「残念ながら援護をしてあげられなかった」
■ヤクルト 2-0 DeNA(1日・横浜)
DeNAが1日、本拠地・横浜スタジアムでのヤクルト戦に0-2で完封負けを喫した。2連敗で借金1に。先発にオープナーの武藤を起用した投手陣は、8投手がヤクルト打線を2点に抑えたが、打線が振るわず、相手先発の歳内にNPB復帰後初勝利を献上した。クリーンアップの3人で1安打のみと主軸が機能せず、ラミレス監督は「接戦で必ず逆転できると信じて選手を起用し続けたが、そうはならなかった。仕方ない」と元気がなかった。
今季途中に独立リーグの四国アイランドリーグplus香川からNPBに復帰した歳内とは2度目の対決となったが、7回までわずか5安打で三塁も踏めず。指揮官は「戦略をしっかり練って対応しようと思ったが、ストレートがよかったし、予想よりも変化球が多く、対応しきれなかった」と、5年ぶりのNPB勝利となった右腕に脱帽した。
先発した武藤は2回に失点し、3回は1死一、三塁のピンチを作って降板。それでもラミレス監督は「すごくよかった。特に初回はストレートも147、8キロ出ていたし、スライダー、フォークもよくて全体的に悪くなかった。残念ながら援護をしてあげられなかった」と、2度目となるオープナーの役割を果たした武藤を評価した。
最下位のヤクルトにカード負け越しを喫して借金生活に。2位阪神とは2ゲーム差となった。3試合欠場中のオースティンに関し、ラミレス監督は「状態はよくなっているので、明日はスタメンでいこうと思っている」と復帰を期待。「また準備をして、しっかり勝ちたいと思う」と、1.5ゲーム差に迫っている4位中日との3連戦へ意気込みを見せた。
(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)