鷹、10月負けなし4連勝 周東1号に指揮官びっくり「あそこでホームランがあるとは…」
周東は足でも存在感、30盗塁目に工藤監督「あれだけ警戒された中で走れるのはすごい」
■ソフトバンク 8-4 日本ハム(4日・PayPayドーム)
ソフトバンクは4日、本拠地PayPayドームでの日本ハム戦に8-4で勝利し、カード3連勝を飾った。初回に4点を先制。一時は1点差に迫られたが、周東佑京内野手の今季1号となる3ランで突き放した。
日本ハムの先発・河野の乱調に付け込んで4点を奪った初回を「いい攻撃ができた」と振り返った工藤公康監督。その後、6回に1点差にされた直後に飛び出した周東の3ランが試合を決定づけた。
「あそこでホームランがあるとは思っていませんでした。繋いでくれたらなと思っていたんですけど……」と、指揮官もびっくりの今季1号。直前に1点差に迫られた展開で「ちょっと嫌な雰囲気もあった」という中で「チームを救う一打だったと思います」と絶賛した。
5打数3安打に加え、盗塁も決めて盗塁数は両リーグトップの30に到達。「あれだけ警戒された中で走れるのはすごいと思います」と工藤監督は唸る。
また初回の2点打、3回の本塁打で3打点を挙げた栗原陵矢捕手の活躍には「1点取った後の2点タイムリーは大きかったし、そこからの押し出しにもつながったと思います。2試合欠場した悔しさもあったでしょうし、自分がやるんだという気持ちも再認識できたと思います」と話した。
先発の和田を5回で降板させたことについては「調子はいいように見えましたが、初回から飛ばしていたので今日は100球くらいかなと思っていました」と説明。その後の継投策については「今日は森君を休ませるつもりだったので、どこで松本君を使おうかとかいろいろ考えながら……。そんなに苦労はしなかったです。みんないい仕事をしてくれました」とリリーフ陣の仕事ぶりに納得の表情を見せた。
10月に入って同一カード3連勝を含む負けなしの4連勝。「目の前のカードに勝ち越すためには頭(初戦)を取ることが大事。次の西武戦もしっかりと頭を取れるように頑張ります」と、早くも次のカードに向けて気持ちを切り替えていた。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)