NTT東・佐々木に西武渡辺GM「魅力感じる」 最速152キロで6回途中2失点
JR東日本との都市対抗東京2次予選第一代表決定戦に先発
今秋ドラフト候補のNTT東日本・佐々木健投手が5日、都市対抗野球の東京2次予選第一代表決定戦に登板した。佐々木はJR東日本打線に対し、5回2/3を投げて2安打2四球2失点。最速152キロを記録するなど力投したが、チームは完封負けし、6日に予定されている第二代表決定戦に回ることになった。
初回無死二、三塁から3番・佐藤の遊ゴロの間に1点を失い、先制を許した佐々木。2回以降は立ち直り、最速152キロの直球と緩い変化球でJR東日本打線に的を絞らせず、6回途中まで6三振を奪った。しかし、打線が佐々木を援護できず悔しい敗戦となった。
佐々木は「質のいい球を投げられたし、投げ方もよかった。相手にいい投球をされてしまった」と1安打完封の相手先発・伊藤に脱帽した。チームは6日に行われるセガサミーとの第二代表決定戦に臨むが、佐々木は「次も」と連投にも意欲を見せていた。
この日は10球団のスカウトが揃い、佐々木の熱投に注目。西武の渡辺久信ゼネラルマネージャーは「(指に)かかったときのボールは球速も出ているが、バットをあれだけ押し込んでいる。素晴らしいボールだと思う。魅力を感じるいい投手」と左腕の力投に見入った。中日の米村明チーフスカウトも「左で150キロを出せる投手。2回以降は本来のストレートを取り戻したし、チェンジアップもよかった。三振も取れていた」と評価していた。
(安藤かなみ / Kanami Ando)