DAZN「月間最優秀バッテリー賞」9月候補発表 選考委員・多村仁志氏の基準とは…
「月間最優秀バッテリー賞」2か月連続受賞の巨人・菅野&大城が候補を外れたワケ
さて、今季から新設された同賞を2か月連続で受賞した巨人・菅野智之投手と大城卓三捕手だが、今回は候補入りしていない。その理由を多村氏に聞くと……。
「今年の菅野投手はすごいですよね。逆にすごすぎます。このまま沢村賞を獲る感じだとは思いますが、それだけでは面白くない(笑)。いろいろなところにスポットを当てたいと思って、ブルペン陣からもピックアップしてみました」
つまり、菅野&大城は「すごすぎる」ために選を漏れたというわけだ。だが、今季の無双ぶりは誰の目にも明らかで、別格扱いでも大いにうなずけるところ。10月5日現在、開幕から無傷の12連勝という菅野について、多村氏はこう語る。
「今年、何がすごいと思ったかと言えば、投げ方ですよね。あれだけの実績を残しながら、何かを変えないといけないと、あの投げ方に変えたことが1つ、大きな転機になったとは思います。でも、元々持っているスキルは高い選手で、以前からボールの切れ、コマンド能力はすごかった。あとは田中将大投手もそうでしたが、負けない技術は持っている。このまま最後まで負けずに、防御率も1点台を維持してもらいたいですね」
菅野のような大投手が君臨する一方、今季のセ・リーグは2投手による新人王争いも面白い。多村氏は特に、ルーキーの広島・森下暢仁投手に注目。坂倉将吾捕手とともに、成長が楽しみなバッテリーだという。
「森下投手はいいピッチングをしますね。今後も、球界でトップクラスの成績を残す投手になってほしいですね。広島はキャッチャーの坂倉選手もいいものを持っている。期待される中で結果を残し始めていますから、実績ある先輩を越えてほしいですね。こういう若いバッテリーが出てきてくれると、本当にプロ野球は面白くなると思います」
今、活躍するバッテリー、将来が期待されるバッテリー。彼らが披露する圧巻パフォーマンスが、最終盤を迎えるプロ野球を大いに盛り上げてくれそうだ。
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(Full-Count編集部)