地区S突破王手のレイズ、田中将大対策が的中 左打者7人起用「万全を期す」
勝ち抜け王手のレイズ監督「全員で掴んだ勝利」
■レイズ 8-4 ヤンキース(地区シリーズ・日本時間8日・サンディエゴ)
レイズは7日(日本時間8日)、ヤンキースとのア・リーグ地区シリーズ第3戦に8-4で勝利し、対戦成績2勝1敗でリーグ優勝決定シリーズ進出へ王手をかけた。ケビン・キャッシュ監督は翌日に控えた第4戦に向け「あと1勝するために全力集中で臨む」と気合十分だった。
この日は先発モートンが5回2失点と粘投すると、打線はキアマイアー、アロザレナ、ペレスに一発が飛び出すなど13安打8得点。日替わりヒーローが生まれるチーム状況に、キャッシュ監督は「全員で掴んだ勝利。このチームの選手層はただ厚いだけじゃない。才能ある選手がひしめいている」と相好を崩した。
ヤンキース先発の田中将大対策として、先発オーダーには左打者を7人起用した。田中は今季、対左打者の防御率が4.05だったのに対し、対右打者の防御率は2.95だった。指揮官は「彼はどちらの打者にとってもタフだが、今年は特に右打者を相手に成功を収めていた。勝利に向けて万全を期すための対策だった」と説明。作戦がピタリとハマった。
チームに気合の言葉を掛けるか聞かれたキャッシュ監督は「言葉なんていらない。私は試合が始まるまで、いつも通り監督室でリラックスするだけだ」と自然体を強調した。2008年以来となるリーグ優勝決定シリーズ進出まで、あと1勝。肩の力を抜いたレイズの全員野球でもぎ取る。
(Full-Count編集部)