田中将大のカーブを狙い打ち 3点弾のキアマイアー「絶対に投げてくると思った」
第1打席は初球カーブを見送り、空振り三振「自分に腹が立って仕方なかった」
■レイズ 8-4 ヤンキース(地区シリーズ・日本時間8日・サンディエゴ)
レイズは7日(日本時間8日)、ヤンキースとのア・リーグ地区シリーズ第3戦に8-4で勝利し、対戦成績2勝1敗でリーグ優勝決定シリーズ進出へ王手をかけた。ヤンキース田中将大投手から同点の4回に3点弾を放ったケビン・キアマイアー外野手は試合後、「絶対に投げてくると思った」と初球カーブを狙い打ちしたと明かした。
同点で迎えた4回無死一、二塁の場面。打席に立ったキアマイアーは、田中が投じた初球77.2マイル(約124.3キロ)外角低めのカーブを腕を伸ばしながらバットで捉えた。打球は右翼席へ飛び込む豪快3ラン。チームを勝ち越しに導く貴重な一発となった。
狙い澄ました一発だった。2回1死一、二塁で迎えた第1打席。キアマイアーは初球カーブを見送り、ストライクを取られた。この打席は結局、カウント2-2から5球目スライダーを振って空振り三振。キアマイアーは試合後、第1打席についてこう振り返った。
「タナカは初球カーブを投げるタイプのピッチャー。第1打席でも初球カーブだったんだけど、見送ってしまった。その後はボールを追いかけてしまって、結局三振。自分に腹が立って仕方がなかったんだ」
第2打席へ向かう時、また田中が初球カーブを「絶対に投げてくる」と読んだキアマイアーは、迷うことなく完璧なタイミングでカーブを捉え、勝利に繋げた。
日替わりで生まれるヒーローが、チームを勝利へと導くのがレイズ流。キアマイアーは「これがレイズ・ベースボールの最高の形だ。打線は1番から9番まで侮れない。デンジャラスなレシピになっているから、火がついたら止まらない」と胸を張った。今季のプレーオフは休養日を挟まない連戦スタイル。2連勝の勢いそのままにシリーズ突破を果たしたい。