首位攻防戦で快勝導いた鷹・栗原の千金2ラン ハマった左腕対策「見え方がいい」

右中間への14号2ランを放ったソフトバンク・栗原陵矢【写真:藤浦一都】
右中間への14号2ランを放ったソフトバンク・栗原陵矢【写真:藤浦一都】

打席でオープンスタンスに…耳傾ける先輩の助言「長谷川さんや晃さんに聞いた」

■ソフトバンク 5-1 ロッテ(10日・PayPayドーム)

 ソフトバンクの栗原陵矢捕手は10日、本拠地でのロッテ戦で、2回にロッテ先発の左腕・中村稔弥投手から貴重な2ランを放った。首位攻防戦での値千金の一発に、工藤公康監督も「あの一打が大きかった」と絶賛した。今季は14本塁打を放っているが、左腕からは2本目。その裏には栗原が取り組んでいる左腕対策があった。

 松田宣浩のタイムリー二塁打で1点を先制した直後の初球だった。栗原が振り抜いた打球は右中間のホームランテラスへ。絶対に落とせない試合での貴重な追加点に、ソフトバンクのベンチが一気に沸いた。

「打球の角度が低かったので、入るとは思わなかったです。松田さんが得点圏にいたので、積極的にいきました」と栗原。それでもホームベースを踏み、本多雄一・内野守備走塁コーチの出迎えを受けると笑顔が弾けた。

 左投手からの本塁打は、7月7日の楽天戦で弓削隼人から放った3号ソロ以来。栗原は「最近、左投手の時は打席の構えを変えているんです。見え方がいいので、それが結果として出たんだと思います」という。そして「打席で右足を少し引いてオープンスタンスにして、投手のリリースを両目でしっかりと見れるようにしています。そうすることで、外の変化球を我慢できるようになった」と続けた。

 10月4日の日本ハム戦で13号ソロを放った際にも、長谷川勇也からのアドバイスを実践していることを明かしており、構えの変更も「長谷川さんや(中村)晃さんに聞いた」というアドバイスを取り入れたものだという。「毎日が勉強です。先輩方はみんな聞けば教えてくれるので、自分にとってはプラスしかない」と、とにかく貪欲に吸収しようとする姿勢が今季の栗原の成長を支えている。

11日の相手は鷹から4勝の“宿敵”美馬「勝って2ゲーム差に」

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