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鷹・工藤監督の意味ありげな「内緒です」 9回4点差で22歳右腕を投入した狙いは?

ソフトバンクは10日、本拠地PayPayドームで2位ロッテと首位攻防第2ラウンドを戦い、4-1で勝利した。2回に松田宣の適時打、栗原の14号2ランで3点を先制すると、先発の東浜がロッテ打線を8回まで1失点に封じて好投。このカード1勝1敗のタイとして首位陥落を阻止した。

考えられるのは勝利の方程式での起用か、はたまた…

 杉山は先頭の藤原を154キロで左飛にまず打ち取った。だが、1死から中村奨、マーティンに連打を浴びて1死一、二塁とされると、安田にはあわやホームランかという大飛球を打たれた。辛うじて中飛に終わって2死となると、最後は井上を高めの155キロでバットに空を切らせ、無失点で試合を締めた。

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 ここまで杉山はロングリリーフ要員としての起用だったが、この日は4点リードの9回での登板。クローザーの森が後ろに控えているとはいえ、ロッテとの直接対決、リードした9回というプレッシャーのかかる状況での登板になった。この起用の意図を試合後、工藤公康監督は「内緒です。今後に関わることなので言えない」と、意味ありげに口を閉ざした。

 考えられる1つは「勝利の方程式」の一角としての起用だろう。ソフトバンクの現在の勝ちパターンは8回のモイネロ、9回の森は盤石だが、7回のセットアッパーが固まり切っていない。高橋礼や泉圭輔が務めたり、ここ最近では松本裕樹に託したりもしてきた。ただ、投球内容はそれぞれ本来のものではなく、不安が残るというのが現状だった。

 そこで杉山だ。ここまでの登板で杉山のポテンシャルの高さは存分に窺い知れた。元々、その球の威力はエースの千賀滉大でさえも認めるところ。制球に不安はあれど、ストライクさえ入れば、球の力で1イニングはねじ伏せられるのでは、と思うほどだ。

 残り23試合となった2020年のペナントレース。工藤監督は「1イニングであれば、モイネロ、森に繋ぐところを投げさせているので、そこも考えて杉山くんに行ってもらいました」とも語る。ファームでは先発ローテで回っていた杉山。果たしてこの先どう使うのか? 大器と称される右腕が意外なキーマンとなるかもしれない。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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