ロッテの救世主になれるか? 藤原、高部に次ぐチームを救う若き逸材たちの現在地

福田光輝の今シーズンの二軍成績(10月7日時点)
福田光輝の今シーズンの二軍成績(10月7日時点)

高部と同じく大卒ルーキーの福田光も、中軸を打つ機会は多い

 今回紹介した4人の他にも、中軸として起用されることの多い若手はいる。高部が5番に定着していた時期に3番を打つことも少なくなかった福田光輝は、10月に入ってからは高部が3番に座るようになると、入れ替わるように5番へ。このように、クリーンアップを務めることも多い福田光の2軍での成績は、下記の通りとなっている。

 福田光はプロ1年目ながら開幕1軍に抜擢されて出場機会も得ていたが、11試合で打率.100と結果を残せず。7月4日の試合を最後に、2軍での再調整が続いていた。ここでも高部のように大活躍というわけにはいかず、プロの水に慣れるのにやや苦労している面も。それでも、感染症の拡大に伴う内野手の不足もあって、10月6日に再び1軍へ昇格。豪快なスイングは大きな魅力なだけに、確実性を高めてチャンスを活かしたいところだ。

 期待の若手が2軍の上位打線に並んでいるというだけでも、ファンにとってはチームの今後が楽しみになるというもの。それに加えて、藤原と山口がそれぞれの得意分野を活かしながら着実な成長を感じさせ、高部も今後が期待できるような打撃を見せている。20代前半の選手たちが活躍しているという事実は、チームの将来を占ううえでも、大いにポジティブな要素といえよう。

 今季は投打の噛み合った戦いぶりを見せているマリーンズだが、チームの年齢層を考えても、いずれ世代交代の時は訪れることだろう。悩める大器の平沢も含め、浦和で研鑽を積んだ若き逸材たちが、近い将来、幕張の地でチームの屋台骨を担う存在となってくれることに、今から期待したいところだ。

(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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