「若月も褒めたって」オリックス再建へ中嶋監督代行のお眼鏡にかなう正捕手は誰か
最下位低迷も西武には3年ぶり勝ち越し、就任後は伏見の出場機会が急増
8月下旬から中嶋聡監督代行が指揮を執っているオリックスは17日、敵地メットライフドームで西武に4-1で勝ち、最下位に低迷しながらも、今季の西武戦勝ち越しを決めた。捕手出身の中嶋監督代行は、誰を、どのようにして正捕手に育てようとしているのか。
中嶋代行は試合後の記者会見で、「どのチームにも勝とうと思ってやっているが、そういうことがあるのはいいこと」と3年ぶりの西武戦勝ち越しを喜んだ。そして終了間際、「若月も褒めたってな!」と付け加えた。
この日は先発の台湾出身右腕、張奕(ちょう・やく)が西武打線を6回3安打8奪三振無失点に抑え今季2勝目を挙げたが、指揮官は「今日のリードは良かった。張も投げやすそうだった」と、8試合ぶりに先発マスクをかぶった若月の配球を褒め上げたのだ。張の140キロ台のストレート、スライダー、カットボール、フォーク、チェンジアップ、ナックルカーブといった多彩な球種を、コース、高低が偏らないように散らし、相手打者に的を絞らせなかった印象だった。
若月は一昨年オフ、23歳の若さで選手会長に就任し、今後長くチームの屋台骨を支える存在として期待されているが、中嶋代行の就任後、出場機会を減らしている。