オリドラ1宮城は「4本柱になれる」 専門家が絶賛した天賦の才と将来への期待感

課題は追い込んでからの制球「リリーフで1イニングを目一杯いくよりは、先発タイプ」

 では今後、宮城が先発として成長していくためには、何が必要になってくるのか。野口氏は、追い込んでからの制球を課題に挙げた。

「追い込んだ後の球が甘い時がある。逆球が凡打になって結果オーライという時もあったので、そのコントロールをこれから身につけていく必要がある。それができてくると楽しみな投手。今日も尻上がりではないけど、内容は良くなっていった。100球を投げられた訳だし、これからもっと体力もついてくる。リリーフで1イニングを目一杯いくよりは、先発タイプなのかなと思う」

 オリックスでは今季、先発ローテで投げている左腕は田嶋(17試合4勝5敗、防御率4.01)とアルバース(14試合3勝7敗、防御率3.86)、山崎福(13試合4勝5敗、防御率4.90)の3人。だが野口氏は、宮城がそこに食い込んでいけるだけの力を持っていると強調する。

「今年のオリックスは左の先発は田嶋と外国人頼みになっているが、そこに宮城が1本立ちして入ってくれば、右は山岡、山本、左は田嶋、宮城と4本柱になれる。すぐには無理かもしれないが、先発ローテに左が2人いるのは大きい。今年はすごくいい経験をしていると思うし、ローテに入れるだけの要素は持っている。まだ19歳だし、これから伸びしろは十分ある。来年は開幕から先発ローテに入れるように頑張ってほしい。投げていくうちに怖さも出てくると思うが、ピッチングを覚えてくれれば」

 5回2失点、6回3失点と、2試合続けて先発として試合をつくったルーキー宮城。白星はまだつかんでいないが、今後もその能力の高さを試合で発揮していけば、プロ初勝利、そして将来的には先発ローテ入りも見えてきそうだ。

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