ドラフトの成果が出るのは5年後? 12球団「2015年入団組」の現在地から検証

西武・多和田真三郎、オリックス・吉田正尚、DeNA・今永昇太(左から)【写真:荒川祐史】
西武・多和田真三郎、オリックス・吉田正尚、DeNA・今永昇太(左から)【写真:荒川祐史】

ドラフト1位では吉田正が球界を代表する打者にまで成長

 2020年のドラフト会議は10月26日に開催される。10月12日には高校生、大学生の「プロ野球志望届」の提出が締め切られ、今年は高校生で216人、大学生は159人、史上最多の計374人が届を提出した。

 毎年多くの新人選手たちがプロの世界に飛び込んでくるプロ野球の世界。即戦力としてルーキーイヤーから活躍する選手がいれば、育成の期間を経て数年後に頭角を現す選手もいる。ドラフトの成果が表れるのは5年後とも、10年後とも言われる。そこで、5年前の2015年のドラフト会議を回顧。5年経ったここまで、各球団でどれだけの成果が出ているか、検証してみよう。

【2015年のドラフト1位】
○セ・リーグ
ヤクルト 原樹理投手
巨人 桜井俊貴投手
阪神 高山俊外野手
広島 岡田明丈投手
中日 小笠原慎之介投手
DeNA 今永昇太投手

○パ・リーグ
ソフトバンク 高橋純平投手
日本ハム 上原健太投手
ロッテ 平沢大河内野手
西武 多和田真三郎投手
オリックス 吉田正尚外野手
楽天 オコエ瑠偉外野手

 2015年ドラ1で最も結果を残しているのはオリックスの吉田正だろう。ここまでパ・リーグ打率トップに立ち首位打者が見えており、球界屈指の強打者に成長した。DeNAの今永も入団から4年間、先発として活躍。2度の2桁勝利をマークしているが、10月に左肩のクリーニング手術を受けた。

 阪神の高山は新人王に輝いたが、その後は低迷。ソフトバンクの高橋純は昨季中継ぎとしてブレークしたが、今季は右肘の故障などで今季は1軍未登板となっている。西武の多和田は2018年に最多勝に輝くも、自律神経失調症で2019年途中から離脱が続いている。巨人の桜井は今季1軍で17試合に登板、日本ハムの上原も6試合に先発している。

オリックスは2位以下でも大城や近藤大らが入団、ロッテやソフトバンクは物足りないか

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