日ハム中田、セイバーメトリクスに表れない凄さ ラストスパートで2冠も視界に

歴代2位となる、シーズン13犠飛を放った技術は伊達ではない

 先ほど取り上げた打点数にもつながるデータの一つに、中田が記録してきた犠飛の数がある。2018年に記録したシーズン13犠飛という数字は、長い日本球界の歴史においても史上2番目の多さという、まさに突出した数字だった。また、今季も既に9個の犠飛を記録しており、2度目のシーズン2桁犠飛の可能性も十二分に残されている。

 ここでは、現役の通算犠飛のランキング上位5傑および、それに付随した数字についても見ていきたい。

現役選手の通算犠飛ランキング【画像:(C)PLM】
現役選手の通算犠飛ランキング【画像:(C)PLM】

 中田は1位の内川に4個差と迫っており、十分に現役トップを狙える位置につけている。それでいて、試合数に関しては打点と同じく、他のランキング上位の選手と比べてかなり少なくなっている。上位5傑の犠飛数を試合数で割った値は、以下の通りとなっている。

通算犠飛数上位の現役選手、1試合毎の犠飛数【画像:(C)PLM】
通算犠飛数上位の現役選手、1試合毎の犠飛数【画像:(C)PLM】

 この数字を見る限り、上位5人の中でも中田の犠飛を打つペースは頭一つ抜けていると言えよう。中田の犠飛を打つ能力は、現役の中でもトップクラスと形容していいはずだ。「最低でも犠飛」という状況でしっかりと仕事をしてくれるという点も、中田が持つポイントゲッターとしての優れた資質を示していると言えそうだ。

“絶好球”を逃さず打ち込んでいるが、それ以外にも…

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