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日ハム中田、セイバーメトリクスに表れない凄さ ラストスパートで2冠も視界に

日本ハムの主砲・中田翔。これまでもチームにとって貴重な長距離砲として長年にわたって活躍を続けてきたが、プロ13年目となる今季は、持ち前の勝負強い打撃にさらに磨きがかかっているといえよう。10月19日の時点でリーグ2位の28本塁打、同トップの99打点。自身3度目の打点王、そしてキャリア初の本塁打王という、リーグ2冠王の栄冠に輝く可能性も見えてきた。

日本ハム・中田翔【写真:石川加奈子】
日本ハム・中田翔【写真:石川加奈子】

約10年間にわたって、ファイターズの主砲として活躍を続けてきた中田

 日本ハムの主砲・中田翔。これまでもチームにとって貴重な長距離砲として長年にわたって活躍を続けてきたが、プロ13年目となる今季は、持ち前の勝負強い打撃にさらに磨きがかかっているといえよう。10月19日の時点でリーグ2位の28本塁打、同トップの99打点。自身3度目の打点王、そしてキャリア初の本塁打王という、リーグ2冠王の栄冠に輝く可能性も見えてきた。

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 そんな中田が2019年までに残してきた年度別の成績は、下記の表の通りとなっている。

日本ハム・中田翔の年度別成績【画像:(C)PLM】
日本ハム・中田翔の年度別成績【画像:(C)PLM】

 2011年以降は9年連続で15本塁打以上を記録しており、広い札幌ドームを本拠地としながら一定以上の長打力を示し続けてきた。打点に関しても、シーズン100打点を4度記録し、直近の6シーズン中5シーズンで80打点以上をマーク。2度のリーグ優勝、1度の日本一にも4番打者として大きく貢献するなど、安定してチームに得点をもたらしてきた存在だ。

 その一方で、打率に関しては高くても.260台にとどまることが多く、キャリアで唯一打率.300超えを果たしたのは2013年のみ。出塁率の面でも近年はやや苦戦するシーズンが多く、出塁率と長打率を足して求める「OPS」という指標においても、直近4シーズンは.600台から.700台という、平均レベル、あるいはそれ以下という値にとどまっており、主砲としてはやや物足りない数字となっている。

 しかし、中田の特長はチャンスでの勝負強い打撃や、1点が欲しい場面で確実に犠飛を打ち上げるといった、チームにとって貴重な得点をもたらすことのできる打撃にもある。セイバーメトリクスの分野において、打点は周囲の環境や運の要素が強い、といった理由で評価の対象外とされるが、中田の長所は、そういった各種指標の範疇外の部分にあるとも言えそうだ。

 今回は、中田がこれまでに残してきた特徴的な数字や各種のデータについて紹介。セイバーメトリクス的な観点からは図れない中田の貢献度について、あらためて考えていきたい。(考察で用いた成績は2020年10月18日試合終了時)

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