「トラウトよりベッツが最強選手」 通算339発解説者の発言で現役最強論争が勃発
「ベッツがベストプレーヤーだと思うよ」FOXスポーツ解説のティノ・マルティネス氏に批判の声
ドジャースのムーキー・ベッツ外野手とエンゼルスのマイク・トラウト外野手はどちらが現役メジャー最強選手か? ドジャースとレイズがワールドシリーズ制覇を争っている中で、こんな論争が米メディアで話題となっている。米スポーツ誌「スポーツ・イラストレイテッド」はマリナーズ、ヤンキースなどで通算1925安打、339本塁打を記録したティノ・マルティネス氏が米放送局「FOXスポーツ」の副音声で「ベッツがベストプレーヤーだ」と断言したことを紹介。その上で「今の球界において、マイク・トラウト以外の誰かをベストプレーヤーと呼ぶなんで、馬鹿げている」と断じている。
エンゼルス・トラウトは29歳にして3度のリーグMVPを受賞。ポストシーズンは14年が最初で最後となっているが、19年には当時北米スポーツ史上最高額となる12年総額4億2650万ドル(約445億8000万円)で契約延長した。一方で、ベッツはレッドソックス時代の18年にMVPを受賞してワールドシリーズ制覇に貢献。今季開幕前には12年総額3億6500万ドル(約381億5000万円)で契約延長した。
そのベッツは20日(同21日)のワールドシリーズ第1戦で躍動。5回に二盗、三盗を決め、一ゴロの間に好スタートを切って生還。6回にはソロを放ち、ワールドシリーズでは史上初の1試合2盗塁2得点1本塁打をマークした。このプレーを見たマルティネス氏は「僕は彼が球界でベストプレーヤーだと思うよ」「トラウトは確かにファンタスティックだけど、この男(ベッツ)がベストプレーヤーだよ」と大興奮で断言したようだ。この発言に米誌は黙っていられなかったようだ。
「ベッツは球界のトップ3の中に入るかもしれないが、彼は南カリフォルニアでさえもナンバー1のプレーヤーではない。今の球界において、マイク・トラウト以外の誰かをベストプレーヤーと呼ぶなんて馬鹿げている」
「トラウトを史上最高のベースボールプレーヤーと呼んでも、それは誇張した表現ではない。彼の打撃は人々を恐怖に陥れるし、平均以上の中堅手であり、素晴らしいベースランナーでもある。彼はこれまで3度のMVPに輝いているが、それが、6度であってもおかしくない」
「ベッツは確かにファンタスティックだ。彼はエリート打者だが、トラウトと同じレベルではない。守備と肩は、ベッツがほんの少しリードしているかもしれないが」
ワールドシリーズ中に飛び出した現役メジャー最強選手論争。同誌は「“カジュアルな野球ファン”は今回のワールドシリーズの第1戦をみて、ベッツは凄いと思うかもしれないが、ワールドシリーズでドジャースVSエンゼルスを今後見ることがあれば、ファンたちは、トラウトにも夢中になるだろう」と綴っている。
マルティネス氏の発言を紹介したFOXスポーツの公式ツイッターには、ファンから「ムーキー・ベッツの大ファンだけど、マイク・トラウトが間違いなく、球界のベストプレーヤーだよ。ムーキーは、僅差で2位」「これは正しくない。マイク・トラウトは他と異なったレベルだよ。他の選手は、彼より1、2レベル下にいる」「トラウトは現在のベストプレーヤーというだけでなく、史上最強の野手となる過程を、今、歩いている」「トラウトは過大評価されてる」とコメントが寄せられた。ポストシーズンでのトラウトのプレーを見てみたいものだ。
(Full-Count編集部)