DeNA終戦も…高卒4年目右腕が来季へつながる2勝目 ラミレス監督「ワォッ」

ラミレス監督「ワォッと言いたくなるぐらい素晴らしい投球だった」

 リリーフの好救援で今季2勝目をマークした京山だが、ラミレス監督が「シーズン前には、もっとやってくれるだろうと期待していたが、ケガもあって1軍でなかなか投げるチャンスがなかった」と本人だけでなく、周囲も含めて不本意なシーズンとなっている。高卒2年目の18年には先発ローテに入り、6勝をマークした実績を持つが、昨季は不振で未勝利に終わった。

 オフには今永とともに米国で自主トレを行い、鮮烈デビューの再現を狙った今季も平良、大貫など若手有望株が躍進する中、1軍昇格は9月まで遅れていた。今季初登板となった広島戦に続く2勝目となったこの日の投球を「ワォッと言いたくなるぐらい素晴らしい投球だった」と称賛した指揮官だが、「今日のようなレベルの投球を続けて、先発ローテに入れる力を持っている投手だと思う」と、そのポテンシャルに対する評価は高い。

 プロ通算8勝目となったこの日の勝利は、京山にとって意味のあるものだった。ここまでの7勝のうち、加賀の引退試合の2番手として8回2/3を投げての勝利はあるが、その他の6勝は全て5回で降板しており、先発としては初めて6回を投げ切っての勝利となった。

 京山の快投でチームの連敗は3で止まったが、首位の巨人が勝利したことでDeNAのリーグ優勝の可能性は消滅した。変則日程でクライマックスシリーズが開催されない今季、残り12試合はチームとっては消化試合となるが、来季以降に向けて、先発陣のサバイバルは続く。将来のエース候補と指揮官の期待も高い4年目右腕にとって、残り試合の登板機会は1度たりとも無駄にできないものになる。

(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

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