前田健太がツインズ最優秀投手 同僚左腕「来年のサイ・ヤング賞の有力候補だ」

ツインズ・前田健太【写真:Getty Images】
ツインズ・前田健太【写真:Getty Images】

ドジャース時代から同僚のヒル「フルシーズンを見るのが待ちきれないと伝えたよ」

 ツインズは23日(日本時間24日)、前田健太投手が地元記者による今季のチーム表彰で最優秀投手に選ばれたと発表した。移籍1年目の今季はチームトップタイの6勝(1敗)を挙げ、防御率2.70はリーグ5位。地区優勝に貢献し、ポストシーズンでは“開幕投手”を務めた。最優秀選手には16本塁打を放った40歳のネルソン・クルーズ内野手が選ばれた。

 ドジャース時代から同僚のベテラン左腕リッチ・ヒルは称賛の言葉を並べた。米メディア「ベットアメリカ」に投球分析家ロブ・フリードマン氏と出演。「マエダは僕が予想する来年のサイ・ヤング賞の有力候補の1人だ」と期待した。理由もある。

「彼はほぼ自己改革したからだよ。秘密をもらそうとしているわけじゃないけど、投げる球は同じでも、今していることはLAではしていなかったこと。ミネソタではしていて、彼の投球術は飛躍した。シーズン終了後に『フルシーズンを見るのが待ちきれない』と彼に伝えたよ。楽しみだ。彼と一緒にいると楽しい。ルーティンをすごく大事にしている」

 今季はキレのあるフォーシームを見せ球として使い、スライダーとスプリット・チェンジで勝負。フォーシームの被打率は驚異の.094となり、左打者も苦にしなくなった。今季の奪三振率「10.80」は2004年サイ・ヤング賞のヨハン・サンタナが記録した「10.46」を超える球団新記録。ヒルは「プレートの両側に投げられ、左打者でも右打者でも関係ない。全ての球種に自信を持っていて、8回やプレーオフで見せていた能力を先発でも見せていた」と証言した。

 米メディアからは早くも来季の開幕投手、同僚からはサイ・ヤング賞を期待する。前田の新天地2年目の投球が楽しみだ。

(Full-Count編集部)

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