鷹快勝で3年ぶりVへあと1勝 球団タイ月間19盗塁の周東に指揮官「すごいとしか…」
先発の大竹は5回1失点の好投、工藤監督「自分のピッチングをしてくれた」
■ソフトバンク 7-2 西武(25日・PayPayドーム)
ソフトバンクは25日、本拠地での西武戦に7-2で快勝。12連勝の後の連敗を阻止して、このカードの勝ち越しを決めるとともに、優勝マジックを自力で1つ減らして「2」とした。
初回に先頭の周東佑京が単打と盗塁で二塁に進むと、1死から柳田悠岐がセンター前に先制タイムリー。これを西武の金子侑司が後逸する間に柳田は一気にホームを駆け抜けた。2回裏には3つの四球と2本のタイムリーで4点を追加。5回にも松田宣浩の12号ソロでさらに突き放した。
工藤公康監督は序盤の6得点に「相手のエラーもありましたが、初回の2点は非常に大きかったと思います。2回にも4点を取れて主導権を握れましたし、大竹君が大胆に攻めることができたと思います」とうなずいた。
その先発の大竹は5回を投げて1失点の好投。工藤監督は「緊張もしていなくて自分のピッチングをしてくれたかなと思います。打者からするとスピードガン以上に打ちにくかったり、合わせにくかったりしたと思います。(交代については)いっても5回くらいと思っていました」と話した。
6点差になった6回表は右の杉山一樹と左の嘉弥真新也という2投手を投入。「本当は杉山君のままいければ良かったんですが、あそこの1点で(西武打線が)イケイケになることもあるので、切れるところで切っておこうと思いました」と、大きなリードにもかかわらず石橋を叩く小刻みな継投で無失点に抑えた。
また月間19盗塁の球団タイ記録を達成した周東佑京には「すごいとしか言いようがないですね。本多コーチと二人三脚でやってきたことが今に繋がっていると思います。彼にとっては勉強であったり、反省の日々だと思いますが、しっかりと前を向いてくれている」と語り、育成出身のスピードスターの成長を喜んだ。
連勝が「12」で途切れた後の連敗を阻止。西武との対戦成績を10勝9敗1分とした。「連敗しなかったのは大きいですし、西武さんにも勝ち越しができるようにやっていきたい」と、4試合の対戦を残す昨年のリーグ覇者にライバル心を燃やす。
自力で優勝マジックを「2」に減らしたソフトバンクは27日から2位ロッテをPayPayドームに迎えての直接対決。1試合勝てば、その時点で3年ぶりのリーグ優勝が決まる。指揮官は「勝たないことにはそれ(優勝)はないので、最初に決められるようにみんなでしっかり集中してゲームに臨みたい」と力強く語った。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)