ロッテ2位の明石商・中森が佐々木朗に弟子入り志願 「160キロの投げ方を聞きたい」
「まだまだ真っすぐに自信はない。真っすぐを極めて」
ロッテから2位指名を受けた明石商業の最速151キロ右腕・中森俊介投手が昨季のドラフト1位・佐々木郎希投手に弟子入りを志願した。「160キロの投げ方を聞きたい」と目を輝かせ、1年目の目標に「15勝」を公言した。
1年春から甲子園に出場し高校球界を沸かせた中森。ロッテからの2位指名に思わず笑みがこぼれた。
「本当に指名して頂けるか不安だったが、嬉しい。ほっとしている。18年間、プロなりたいと思って一番近くで見てくれた両親に感謝したい」
今季のドラフトでは1位指名候補としても名前が挙がっていたが「プロになれる。スタート地点に立てたので。入ったら何位とか関係ない。死に物狂いでやっていくだけ」と力を込めた。ロッテの印象を問われると「ファンの方々温かくて、選手と一緒にプレーしてるという印象」と目を輝かせた。
プロ入りの目標には「1年目から15勝したい。いずれは沢村賞を獲りたい。1年目から開幕からバンバン投げていきたい」と大きな目標を掲げた。決してビックマウスではない。現時点での実力を把握したうえで「まだまだ真っすぐに自信はない。真っすぐを極めて、どの球種でもカウントが取れて空振り奪える選手になりたい。だからこれからの時間が大事になる」と、新人合同自主トレ、春のキャンプまでに更なるレベルアップを誓った。
ロッテの先輩たちを思い浮かべ「石川(歩)選手にピッチングのコツを、佐々木朗希選手に160キロの投げ方を聞きたいです」と、エースと昨年のドラ1右腕に弟子入りを志願。それでも「(160キロは)目指したいけど多分無理(笑)。平均球速、キレにこだわりたい」と自身を見つめていた。
ドラフト1位での指名は実現しなかったが、高校球界No1右腕は念願のプロ入りを果たした。厳しい勝負の世界でさらに磨きをかけ、球界を代表する右腕を目指していく。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)