大学生となった元ロッテ投手 待ち受けていた「想像を絶する困難」とは

前期はオンラインでの授業も後期は実技科目等が対面に「新たな交友関係に大学生らしさを体感」

 5月に入り大学から前期課程をオンラインで行うとの通知を受けました。感染が収まらない中、外に出ることを躊躇していた自分にとっては嬉しい決定と思っていましたが、実際に始まってみるとそこには想像を絶する困難が待ち受けていました。

 大学のオンライン授業に関するニュースにも書いてあるように、極めて多忙な日々が始まることになりました。授業ごとに課題が提示されるため、毎週山積している課題に取り組まなければならず、土日も休めることはほとんどありませんでした。少し前まで余暇を楽しむような生活を送っていたことがが信じられないほど、私の生活スタイルは一変しました。

 ただ、授業内容に関してはどれも興味深いものであり、高校以来となる勉強に対して面白さを感じていました。オンライン授業に関するニュースの中には、徹夜をしなければ完成しないものや、生活リズムが乱れ自身の健康状態に異変が生じるなどといった事例が多く紹介されていましたが、それに比べれば私が所属している大学は幾分易しかったのかもしれません。

 授業の中には決められたテーマに関して生徒同士が話し合う機会も設けられることがありましたが、一度も会ったことのない初対面の人とオンラインで話すことは、なんとも埋めがたい距離があり違和感を感じざるを得ませんでした。改めて、直接会って会話をすることの必要性を思い知るきっかけにもなりました。

 前期は全てオンラインで行われたこともあり、本来期末テストを行っていたものも全てレポートに取って変わりました。これがまた授業ごとの課題と重なり更に負担は増えていくわけでありますが、計画を立て無事やり遂げることができました。高校まで、課題はまとめてやるタイプでしたが、前期のオンライン授業を通して計画的に物事を実行する力も鍛えられたかと思います。

 後期は実技科目等が対面で行われることが決まり、ようやく大学生らしい生活がスタートしました。人が集まり自然と会話が生まれていく、そこから広がる新たな交友関係に大学生らしさを体感しています。嬉しいことに、私の存在を知ってくれている人も多数おり、それを皮切りに話しかけてくれることも何度かありました。これから多くの時間を共にしていく仲間たちと、自分がどう変化してくのか楽しみでなりません。

(島孝明 / Takaaki Shima)

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