ロッテがCSを死守するには? 専門家が指摘した「嫌らしい攻撃」と「新たな気持ち」

リーグトップの454四球、与四球353はリーグ最少「素晴らしいところをたくさん持っている」

 優勝したソフトバンクはクライマックスシリーズでロッテと再び対戦する可能性があるだけに、それを見据えた戦い方をしてくることが予想される。森脇氏は「ホークスも、ここまでロッテ戦は分が悪いし、嫌なイメージを持ってクライマックスシリーズを戦いたくないから、全力で戦ってくる」と予想する。つまり、気の抜けない試合が続く中で、いかに勝ち星を重ねていけるかが鍵となってくる訳だ。

 だが、現時点で2位のロッテが最も有利な位置にいることも事実だ。森脇氏は「ロッテはクライマックスシリーズに辿り着ける力を十分持っている。目の前で優勝を決められたことで、新たな気持ちも芽生えたはずだし、意地もあるだろう」と、気持ちの切り替えの大切さを指摘する。

 その中で、森脇氏が注目しているのが四球の数だ。ロッテはここまで選んだ四球がリーグトップの454個。逆に与えた四球はリーグ最少の353個。「ロッテはどのチームよりもボール球を振らないし、嫌らしい攻撃ができる。それぞれが素晴らしいところをたくさん持っていることを確認して欲しい。もう一度勇気と自信を持って、悔いのない1打席、1球にしてほしい」。

 そして、マーティン不在の中で新たに得点できるパターンを構築できれば、それが今後の短期決戦にもつながっていくと森脇氏は言う。

「こういう状況の中で2位を掴むことができれば、新しいオプションを手に入れることになる。ロッテは優勝は逃したが、混戦のパ・リーグで熾烈な1、2位争いを演じていたチーム。この日の井口監督を見ていて、必ずこの球場でホークスを絶対倒すんだという胸に秘めた強烈な思いを感じた。勝ちパターンの投手はそろっているし、投手陣も総動員になるだろう。今こそ、一丸となって戦う本来のロッテ野球を期待したい」

 残り11試合。負けられない戦いが続く中、ロッテはどんな試合を演じるのか、今後の戦いに注目だ。

(Full-Count編集部)

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