巨人の目前V2を阻止したDeNA ヒーロー砂田&平田が感謝したコーチの助言とは?
ラミレス監督「相手の優勝を目の前で見たくない。大きな意味がある」
巨人相手に同一カード3連勝。その原動力となった2人だが、砂田も平田もいわゆる勝ちパターンの継投の投手ではない。平田は開幕からここまで1軍でブルペンの一角にいるが、ビハインドの場面やロングリリーフなど、状況を問わない起用で結果を積み重ね、ラミレス監督の信頼を勝ち取った。着実に自らのポジションを上げており、「すごく毎日が充実していて、野球が楽しいと思えるようになっている。最後までしっかり投げて、いいシーズンだったと思えるように終わりたい」と、本人の表情は明るい。
砂田は今季、開幕から2軍暮らしが続き、10月1日にようやく初の1軍昇格を果たした。キレのいい変化球を小気味よく投げ込む投球スタイルは健在で、こちらも多様な起用法で、ブルペンのスパイス役になっている。今月、子どもが生まれたばかりという左腕は「1児の父として頑張らなければいけないと思った」と、お立ち台で周囲を笑わせた。
ラミレス監督は「あそこが今日のターニングポイントだった」と“一人一殺”の投手起用を成功に導き、巨人戦3連勝の立役者となった2人を称えた。昨季は目前で胴上げを見せられていた経緯もあり、「相手の優勝を目の前で見たくないのはみんな同じ。それもそうだが、優勝チームとなる巨人相手の3連勝というのは大きな意味があるもの」と、指揮官のこの3連戦に向けた意気込みは相当なものだった。
渾身の采配で、目前での巨人のリーグ優勝を阻止したラミレス監督。30日からは“プランB”である2位確保に向けての直接対決となる阪神3連戦(横浜)となる。
(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)