巨人が2年連続38度目のV! 中日負け、阪神引き分けで10回表抑えた時点で異例の決定

エース菅野は開幕から13連勝、主将・坂本もチームを牽引

 原監督は若手やベテランの調子を見極め、積極的に起用した。ベテランの中島も打撃が復活し、7本塁打と勝負強い打撃を見せた。2軍から推薦のあった選手を昇格させるとすぐにスタメンで起用。立岡らが昇格即、本塁打を放ち、勝負を決めるなど、チーム内の活性化は見事だった。楽天から移籍したウィーラーや高梨も活躍。特に高梨の加入で不安定だった中継ぎの層は厚くなり、中川が怪我で離脱しても、変わらない信頼感があった。

 ヤクルトから加入した石井琢朗野手総合コーチの加入も大きかった。様々な打撃練習方法を取り入れ、若手に技術を注入。若い打者たちはしぶとく、強くなった。昨年に続き、宮本投手チーフコーチ、元木ヘッドコーチが明るい雰囲気作りを務めた。エース菅野は開幕から13連勝という偉業でチームを牽引。連敗中でも主将の坂本らが下を向くことなく、目の前の勝利を奪うために全力で取り組んだ。

 原監督は第一次政権の02年、07~09年、第二次政権の12~14年、そして第三次政権の19~20年で合計9度目のリーグV。本拠地・東京ドームで優勝の瞬間を迎えるのは2013年以来、7年ぶりとなった。日本シリーズは本拠地は都市対抗野球で使用するため、京セラドーム大阪に舞台を移すが、昨年、ソフトバンクに4連敗した悔しさを晴らすため、明日からまた新たな戦いが始まる。

【動画】珍しい歓喜の瞬間! 延長10回を守り切って優勝を決め、喜びを爆発させる巨人ベンチ

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