「パーソル パ・リーグTV野球動画クリエイター選手権」ファン熱狂のグランプリは?

審査委員を務めた佐々木将之氏、伊納達也氏、森本稀哲氏(左から)【写真:小野寺穂高】
審査委員を務めた佐々木将之氏、伊納達也氏、森本稀哲氏(左から)【写真:小野寺穂高】

グランプリ作品は「音」を効果的に使い野球への「想い」を表現

○グランプリ エントリーNo.8「【プロ野球2020】特別なシーズン、全力で@パ・リーグ」武藤貴将さん

 見事グランプリに輝いた武藤さん。野球が見れることの「ありがたさ」を感じながら、シルバーウィーク、休日を全て返上して制作したそうだ。「10年先から振り返っても、きっと特別なシーズン」をまとめたこの作品には、「音」にこだわりが詰まっている。今季の試合をほぼ全部みたからこそ、視覚的なスーパープレーだけでなく、観客の歓声、実況・解説の方の声という「音」を効果的に用いることで野球に対する「想い」が表現されている。

 その「想い」は視聴者にも強く届いた。審査員の森本氏も「映像から野球愛、パ・リーグ魂が伝わってきた」と高く評価。また、佐々木氏も「野球の喜怒哀楽の側面を端的に表している総合点の高い作品」と評し、満場一致のグランプリ受賞となった。武藤さんは、「これからのポートフォリオのようなものができて嬉しい。頑張ってよかった」と喜びをかみしめた。武藤さんには、「2020 パーソル クライマックスシリーズ パ」ペアチケットとパ・リーグ6球団ユニホームセットが贈呈される。

○準グランプリ エントリーNo.5「【熱狂】周東・和田・西川「最速」の男は誰だ?~野球動画クリエイター選手権~」中島響さん

 準グランプリに輝いた中島さんは、今年のパ・リーグを象徴すると言っても過言では無い「盗塁」に注目した作品を制作。出場者の中でも群を抜く16万回の再生回数を叩き出したこの作品には、佐々木氏によると「タイトル・サムネイルなどに、試聴回数が伸びうる全ての要素が入っている」そうだ。まだ動画制作を初めて6か月とは思えない卓越した視点や編集技術に、視聴者も息をのんで塁上の攻防に見入ってしまう動画である。走者だけでなく捕手にもフォーカスしているところも見どころだ。

 自身もプロの映像クリエイターである審査員の伊納氏は「今年のパ・リーグの面白いところが凝縮されていて、ただの盗塁ではないドラマが詰まっている」と感嘆の声を挙げた。準グランプリ受賞の発表後、中島さんは「コロナ禍で勇気を与えられる動画を制作できたのが嬉しい、今後の人生のターニングポイントになる」と満面の笑みで受賞を喜んだ。中島さんには、パ・リーグ6球団のタオルセットが贈呈される。

受賞ならずも魅力的な作品続々…ファイナリスト作品を紹介

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