ホークス退団の内川はセ・リーグに活路? セとパで大きく違う右の代打事情
リーグによって異なる代打起用、DH制のないセ・リーグは代打機会多い
ソフトバンク・内川聖一内野手は1日のタマスタ筑後で行われたウエスタン・リーグ最終戦の阪神戦で今季限りで退団することを明言した。来季は他球団での現役続行を希望し、移籍を模索していく。今年20年目、来年39歳だが、出場機会を得られれば、もうひと花咲かすことができるかもしれない。ソフトバンク以外の11球団、右打者事情はどのようになっているだろうか。
リーグ連覇の巨人は、開幕からオーダーを固定せずに若手からベテランまで、状態の良い選手を原監督が見極め、起用している。先発出場もあれば、代打起用あり、左右のバランスよく、選手がスタンバイしている。右打者でいえば、今季、復活を遂げた中島が先発、代打で多く起用。ウィーラー や石川、若手の北村、今年は2軍調整が続く陽岱鋼らが揃っている。
DeNAの代打陣は左打者が多いが、右の筆頭は中井。桑原や大和らと続く。捕手の嶺井もベンチスタートの時は貴重な代打として安打を放ってきた。阪神は原口が右の代打として存在感を示す。中谷や陽川らも先発出場もあるが、代打でも高い成功率を誇っている。2軍で調子を上げている江越が1軍定着すれば、右の層は厚い。
広島はピレラ、長野という力のある打者が代打で控えることが多い。長野は代打で高い打率をマークするなど、勝負強さは健在。メヒア、会沢、磯村といったあたりも今季、代打で登場している。その他の球団も、代打の切り札という意味合いではなく、先発かベンチスタートかによって起用は変わる。中日は堂上や石垣、A・マルティネス、郡司らが今年は代打で起用。ヤクルトも荒木、西浦、若手の廣岡、中山、濱田と人数はいるが、層が厚いとは言い難い。