なぜダルビッシュをCY賞から外した? 地元メディアがLA記者に皮肉「素晴らしいよ」
全米野球記者協会LA支部のホーンストラ記者はダルビッシュにCY賞トップ5に選ばなかった
大リーグのサイ・ヤング賞が11日(日本時間12日)に発表され、カブス・ダルビッシュ有投手とツインズ・前田健太投手は共に日本人最高位の2位に付けたものの、日本人初受賞はならなかった。ア・リーグはインディアンスのシェーン・ビーバー投手、ナ・リーグはレッズのトレバー・バウアー投手がそれぞれ初受賞した。
サイ・ヤング賞の発表を終え、米メディアではサイ・ヤング賞に投票した各記者の投票理由で盛り上がった。ダルビッシュは1位3票、2位24票、3位2票で123ポイントを獲得。ほとんどの記者が高く評価したが、ダルビッシュをサイ・ヤング賞5位までに選ばなかった記者もいた。カブス専門メディア「ブリーチャー・ネーション」のブレット・テイラー記者は「ユウ・ダルビッシュはサイ・ヤング賞受賞ならず。私は壁を殴らないようにしている」との見出しで、ダルビッシュ落選の無念の記事を執筆。8勝を挙げて日本人初の最多勝を獲得した右腕に票を投じなかったロサンゼルス支部に所属するJP・ホーンストラ記者を皮肉たっぷりに“吊し上げた”。
「そしてダルビッシュをトップ5から外した唯一の記者で、LAにいるJP・ホーンストラに対するメッセージ。文字通り最も価値のある投手をトップ5にも入れなかったその動きは素晴らしいよ」
テイラー記者は「ダルビッシュの最終成績では、(バウアーより)投球回も、登板試合数も、WARも多い。FIPも勝っている。防御率は非常に僅差だった。対戦相手もより手強かった。そして、この賞に値していた。僅差だった、それは正しい。バウアーを(記者たちが)選んだことがとんでもない話だとは、私は思っていない。けど、私の意見では、それは正しいことではない」と、ダルビッシュがサイ・ヤング賞受賞すべきだったと主張した。
日本プロ野球の各賞とは違い、大リーグはどの記者がどの選手に投票したかが明らかになる。日本人初受賞とはならなかったが、ダルビッシュの来季躍動を期待したい。
(Full-Count編集部)