中日残留決断した大野雄の年俸3億円は安い? 球団過去10年で“大台突破”は3人

過去10年で球団の最高年俸は岩瀬仁紀の4億5000万円

 過去10年でみると、2012年の岩瀬仁紀が4億5000万円でトップで、球団史上最高年俸でもある。2011年まで7年連続で35セーブ以上を挙げ、うち4年で最多セーブを獲得。落合博満監督時代の黄金期を支えた絶対守護神の全盛期でもあった。さらに2011年には和田一浩が4億円。前年の2010年は2年連続で全試合出場を果たし自己最多の171安打、37本塁打をマークしていた。そのほか、井端弘和が2010年に3億円を突破した。

 一方で、今季限りで引退を表明した吉見一起は2013年の2億9000万円が最高で、岩瀬につなぐセットアッパーを担った浅尾拓也も2012年の2億7500万円がピークだった。ただ、ともに故障などで不本意に終わったシーズンもあり、右肩上がりで続けられなかった面も。元監督の谷繁元信も最高で2億5000万円だった。

 名だたる選手たちと比べても、大野雄への評価が特出しているのがわかる。裏を返せば、8年ぶりのAクラスで低迷期脱出の兆しが見えてきた矢先に、エースの離脱は避けたかった球団の危機感もにじむ。国内FAを取得する今季、大野雄が複数年契約を結ばずに敢えて単年契約の1億3000万円で勝負したことも功を奏した。

 この金額が高いのか、安いのか、それとも妥当なのか――。その結論は、大野雄自身が左腕で下していくことになる。(金額はいずれも推定)

(Full-Count編集部)

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