宿敵Rソックスがヤ軍FAの田中将大を獲得? 米メディア「憎きライバルを痛い目に」
Rソックスの弱体化する先発陣の強化などを獲得すべき理由に挙げた
今オフにヤンキースからFAとなった田中将大投手の去就が注目を集めている。米スポーツTV局「NESN」は「タナカがレッドソックスへ?」として、ア・リーグ東地区で長らくしのぎを削ってきたライバル球団が田中獲得に動くべきか否かを考察した。
レッドソックスは今シーズン、メジャーワースト3位のチーム防御率5.58で地区最下位に低迷。エース左腕のクリス・セールがトミー・ジョン手術を受け来季中の復帰が困難な状況で、白羽の矢が立つ可能性があるのが昨季まで6年連続2桁勝利を挙げるなど通算78勝(46敗)、防御率3.74をマークする田中だ。
同メディアはレッドソックスが田中を獲得すべき理由として、弱体化する先発陣の強化、そして大きな怪我無く名門ヤンキースで7年間先発を務めたことを挙げている。今オフはコロナ禍で全休したメッツのマーカス・ストローマン、ジャイアンツのケビン・グースマン投手がクオリファイング・オファー(QO)を受諾したことで「タナカはFA市場で2番目に良い投手だとも言える」と評価している。
ポストシーズンでの不振もあり評価を落としていることも指摘されているが「通常であれば彼は大舞台で手堅い活躍をしてきている。彼のこれまでの功績は、ニューヨークというプレッシャーで満ちた環境で投げたことでより素晴らしいものになっている」と、マイナスポイントではないと考えているようだ。
さらに田中がヤンキースからQOを受けておらず、獲得しても来年のドラフト指名権を1つ失うことがないこともメリットの一つであることを言及。ア・リーグ東地区で永遠のライバル関係でもあるヤンキースから田中を獲得することで「チームを助けつつも同じディビジョンで戦う最も憎きライバルを痛い目に合わせることができる選手と契約を結ぶことに、誰が不満を募らせるかもしれないと言えるだろうか?」と伝えている。
また記事では、四球率は低いが長打を浴びる部分を課題とし「フェンウェイパークではそれが問題になるかもしれない」とも指摘。しかし総合的な見立てとして、田中はRソックスにフィットすると結論付けた。果たして田中の去就はどのような決着を見せるのだろうか。
(Full-Count編集部)