ダルビッシュは「球界で最も楽しい投手」 トレード噂に米TV局がファンの思い代弁
米感謝祭を前に米CBSスポーツが今季優れた活躍を見せた選手を球団ごとにピックアップ
カブス・ダルビッシュ有投手、ツインズ・前田健太投手に米メディアから称賛の声が寄せられている。26日(日本時間27日)から感謝祭前に、米放送局「CBSスポーツ」は「サンクスギビングホリデーが近づく中、これが各球団のファンが今年ありがたく思うことだ」と今季中に優れた活躍を見せた選手を各球団からピックアップ。日本人選手から2投手が挙げられた。
今季のダルビッシュは12登板で8勝(3敗)を挙げて日本人初の最多勝タイトルを獲得。リーグ2位の防御率2.01、同4位の93奪三振をマークし、サイ・ヤング賞投票で2位に入った。同局は「カブスでの最初の1年と半分、ダルビッシュは上手くいかなかった。彼の大型契約は失敗するかのように見えた。しかし、2019年のオールスター後、彼は157回2/3を投げ、防御率2.40。信じられないような211奪三振、21四球で、球界のベストピッチャーの1人になった。今年、サイ・ヤング賞の投票で2位となった彼は、どこから見てもカブスが期待するエースであった」と称賛した。
米メディアではカブス再建へ右腕をトレード放出される可能性が指摘されている。「このオフシーズンにカブスのコスト削減のために、トレードされる可能性があるが、そうなれば本当にがっかりだ。好調の時の彼は球界で最も見ていて楽しい投手である」とファンの思いを伝えた。
昨オフにトレードでドジャースからツインズへ移籍した前田は11登板で6勝1敗、防御率2.70をマーク。WHIP(1イニングあたり被安打と与四球数の合計)はメジャー1位の0.75を記録した。新天地でエース級の成績を残し、サイ・ヤング賞争い2位に入った。同局は「ツインズは2月に(若手有望株の)グラテロルとマエダをトレードしたが、マエダは今季66回2/3を投げて、防御率2.70。クレイジーな80奪三振、10四球という数字をツインズで残した。そして、彼はサイヤング賞の投票で2位になった」と称えた。
前田の年俸は300万ドル(約3億3000万円)。基本年俸が抑えられ、出来高が厚い契約内容となっている。「ツインズのとって最高のことは彼の契約が手ごろな価格で、あと3年残っていることだろう。どんな時でも、良い救援投手を、手ごろな契約をしたインパクトのある先発投手とトレードができるなら、毎日でもやるべきだ。ミネソタとっては、なんて素晴らしいトレードだったことか」と伝えている。
新型コロナウイルスの影響で4か月遅れで開幕。ファンにとっては厳しい日々となったが、その中でもダルビッシュ、前田の活躍が米メディア、ファンへ強烈なインパクトを残したことは間違いなさそうだ。
(Full-Count編集部)