前田健太の価値は122億円 出来高重視の“格安契約”に米メディア「信じられない」
前田はドジャース移籍の際に8年総額2500万ドル(約27億4000万円)で契約
新天地ツインズで6勝1敗、防御率2.70の成績を残しサイ・ヤング賞の最終候補にも入った前田健太投手。ドジャースと結んだ出来高重視の“お買い得契約”も話題になっていたが、米メディアは本来なら「1億1800万ドル(約122億8000万円)の価値がある」と評価している。
先発としてのこだわりを持ちドジャースからツインズにトレード移籍した前田は今季、レギュラーシーズンでは全11試合に先発し6勝1敗、80奪三振、10四球、防御率2.70とエース級の成績を残しチームを地区優勝に導いた。そんな日本人右腕をツインズ専門メディア「ツインズデイリー」は「ケンタ・マエダはツインズにとって間違いなく興味深い選択肢を与える」と、前田の契約内容に注目した。
ポスティングシステムを利用して2015年オフに広島からドジャースに移籍した前田は、2023年まで100万ドル(約1億900万円)の契約ボーナスを含む8年総額2500万ドル(約27億4000万円)を結んでいる。基本年俸が抑えられた分、インセンティブ(出来高)が厚い契約で基本年俸は300万ドル(約3億3000万円)。これに開幕ロースター入りや先発登板数、登板イニング数に応じてのインセンティブが設定されている。
登板するなどインセンティブ重視の契約に「マエダは現在、信じられないほどチームの懐事情を助ける契約を結んでいる」と指摘。全ての契約を終える2023年には35歳を迎えるが「マエダは球界で最高レベルの先発投手並みの金額を得るべき」と、チームの勝利に貢献する右腕に“同情”の声も……。
では、実際に前田の価値はどれほどなのか。昨年オフにメッツから5年1億1800万ドル(約122億8000万円)でフィリーズに移籍し今季4勝2敗、防御率2.92をマークしたザック・ウィーラー投手と比較し「ウィーラーが結んだ契約はマエダがオープンマーケット(FA市場)で獲得しうる契約だ」と、その価値を伝えている。
今後も2023年までは基本的には出来高重視の契約は継続されるが開幕ロースター入り、32先発、200イニング登板を果たせば最大1315万ドル(約14億3800万円)を手にできる。今季は新型コロナウイルスの感染拡大により60試合の異例のシーズンとなったが、来季は通常シーズンとなる162試合の日程が発表されている。まずは先発としてフル回転し出来高満額を手にしてほしいところだ。
(Full-Count編集部)