鷹・周東佑京よりも速い選手がいた… 三塁打到達タイムのパ上位5選手は?

4位から2位までは鷹のスピードスター周東が独占

 このランキングの原稿を書く際、一番泣かされるのは、ひとりの選手がランキングを複数独占するときだ。当然、書くネタがなくなる。

 そんな状況を、昨年に続いて今年も作ってしまった選手がいる。周東だ。

 昨年の三塁打トップ5では、レギュラーではなかったにもかかわらず1位と3位に入って驚かせた周東。今シーズンは後半に入り、レギュラーに定着して盗塁王のタイトルまで獲得してしまった。たった1年でここまで進化するとは、もはや脱帽するしかない。

 やむを得ないので、開き直って2位~4位をまとめて解説しようと思う。

 以前から述べている周東のランニングの特徴は、力感がなく、軽々と走っている点に集約される。足が長いので歩幅が広いうえに、よく脱力されていることによる軽々とした足取りで歩数も多い「いいとこどり」の走りを実現させていると思われる。

 今回、特に注目したのは、周東が三塁に到達したときの体勢だ。実際に記録した三塁打のタイムに合わせて併記すると、以下のとおりである。

4位 10秒75 オーバーラン
3位 10秒73 フットスライディング
2位 10秒70 スタンディング

 動画と併せてチェックしてほしい。2位となる10秒70を記録した際は、なんと、スライディングをせずに、手前で速度を落として悠々三塁に到着したときだった。そんな、バカな…と言いたくなるほどである。

 一般的にスライディングをしているときのほうがタイムは良いはず。ということは、まだまだ、タイムが良くなる伸びしろが十分あるということになる。実際、昨年、周東が記録したタイムを確認してみると、1位になったタイムは10秒55という破格の数字であった。要するに今シーズンは、そこまで全力で走るべきシーンがたまたま無かったということだろう。

 本当に末恐ろしい選手である。こと走塁については、周東選手の時代がしばらく続くのだろうか。

三塁到達タイムが遅かったのは楽天の岩見と西武のメヒア

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