「番号負けしないよう…」大魔神の“22”背負うDeNAドラ1入江が描く1年目の躍動
色紙には「活気」と記し「負けの雰囲気を作りたくない。勝てる投手が一番いい投手」
DeNAのドラフト1位、入江大生投手は7日、横浜市内のホテルで行われた2021年度新入団選手記者発表会に出席。開幕1軍入りと1年目の2桁勝利を目標に掲げた。
「大魔神」と呼ばれた佐々木主浩らがつけた背番号「22」。重圧のかかるユニホームに袖を通した入江の言葉に力が入った。
「背番号で野球をやるわけではないですけど、22番をつけていた数々の先輩が素晴らしい結果を残してきた。番号負けしないようにしたい。佐々木さんとは違った印象の22番を見せられればと思います」
イメージは出来ている。まずは現役時代に通算172勝を挙げた三浦大輔新監督の投球術を吸収する。「投球術を学びたいです。自分は高校(作新学院高)の時に野手で甲子園優勝させていただいた。本格的に投手を始めたのは大学生の時から。三浦新監督の投球術を学んで、これから勝てる投手になりたいと思います」。
“勝運”も味方につける。この日の新入団発表で色紙には「活気」と記した。「負けの雰囲気を作りたくない。自分は学生時代から劣勢の場面でも声を出し続けてきた。活気という言葉を大事にしてきました」。作新学院高3年夏に全国制覇し、明大3年時の全日本大学選手権でも38年ぶりに優勝した。「勝てる投手が一番いい投手だと思っているので、どれだけ点を取られても相手チームより1点少なく投げきるという選手になりたいと思っています」と意気込んだ。
入江は多くの一発芸を持つ明るいキャラクターだ。6日に横浜スタジアムで行われた「ファンフェスティバル2020」では、モノマネが得意な上茶谷に熱視線を送った。「場数を踏んでいるだけあって、度胸とクオリティ。見習っていきたいなと思います。自分も機会があれば……」と闘志を燃やす。自らニックネームとして希望した「ハマの特攻隊長」として、1年目からチームを引っ張っていく覚悟だ。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)