楽天・藤平、300万円減に「何もできなかった」 今季は危険球退場の1試合登板のみ

会見に臨んだ楽天・藤平尚真【写真提供:楽天野球団】
会見に臨んだ楽天・藤平尚真【写真提供:楽天野球団】

甲子園を沸かせてドラフト1位で入団も4年間で7勝12敗

 楽天の藤平尚真投手が11日、仙台市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、300万円減の年俸1200万円でサインした。(金額は推定)

 今季は7月26日に本拠地・楽天生命パークで行われたオリックス戦に先発したが、初回先頭の西村に二塁打を打たれ、続く大城の頭部へ死球。打者2人、計7球で危険球退場となり、これが今季唯一の1軍登板となった。「本当に何もできなかった。1軍に行きたいという気持ちで戦ったが、こういう結果に終わっている。後はないと思っている。今置かれている立場を受け入れて練習に励んでいきたい」と猛省した。

 横浜高時代に甲子園を沸かせ、ドラフト1位で入団し、4年間で1軍では通算7勝12敗。来季は同い年の選手が大学を経てプロ入りしてくる。そのうちの1人が、高校日本代表で一緒にプレーした、今年の楽天ドラフト1位の早大・早川隆久投手だ。「危機感はあります」と表情を引き締めた。来季の目標は「毎年10勝と言っていますが、1年間1軍でローテーション守らないと達成できないですから」と思いを新たにしている。

 このオフは昨年同様、横浜高の先輩で今季最多勝を獲得した涌井、岸らとともに自主トレを行う。特に涌井には「高校の後輩ということで、かわいがっていただいている。シーズン中、自分の投球フォームの動画を送って、アドバイスをいただいたこともあります。横浜高校でよかった」と言う。「これまで田中(将大)さん、涌井さん、岸さんとこれ以上ない方々にご指導いただいてきた。一緒に練習をするだけではうまくならない。見て、聞いて、自分のものにしてからキャンプインし、パフォーマンスを磨いていきたい」と“勝負の年”に臨む決意を語った。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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