松井秀喜の“日本ラスト弾”招いた痛恨ミス… 元燕捕手が思い出す古田敦也のカミナリ

いま現役の選手に伝えたい思い「思っているより先は長くない」

――その経験から何を学びましたか?

「早く気付く、ということがどれだけ大切かということです。結局プロ野球って長く活躍できたり、長くレギュラーをはったりする人は、早く気づいてるんですよ。例えば青木は、大学卒業して入ってきて、1年目は2軍だったけど首位打者をとったし、2年目に200本(202安打)ですよ。まぐれではとれないですよ。結局、若いうちから客観的に自分のことを知っていて、足りない部分、強みはこれだというのが、ちゃんと分かっていたと思うんです。そして『こういう選手になりたいからこういう練習をしよう』とか『こんな技術を身につけるには何をやっていかないといけない』とかをきちんと考えながら取り組んでいるんですよね」

――選手生活は限りあるものですしね。

「選手生活って長いようで短い。20年もやれる選手なんてほとんどいないし、いたとしても旬の時期はもっと短い。その旬な時期に一気に行くということを考えると、絶対に早く気付かないとダメなんですよ。だから若い選手にはそれに気付いてほしいと思っていて。思っているより先は長くないよと。1年目が終わった、2年目が終わったとやっていたら、あっという間にもう引退なんです。野球選手として本当に大事な時期、ピークってあるじゃないですか。いかにそこで選手として輝けるか。さらにピークを過ぎても、今度はどれだけ長くやっていけるか。結局は、やはりそういうことを考えられる人が活躍できているんです」

――早く気付いて、チャンスをモノにするということですね。

「大きいチャンスって、プロ野球ってホントに少ないんです。1回。多くて2回です。僕はそのチャンスをものにできなかったから。掴み取れるほどの準備をしていなかったんですよね。自分なりには考えていたけど、甘かったと思います。そもそもチャンスが来た時にこれがチャンスなんだと分からないといけないし、そのチャンスを掴まないとしばらく来ないか、もう来ないかの2つです。だって、エリートがどんどん入ってくるわけじゃないですか。だから2軍の試合でも常に緊張感をもって臨んで、1軍の打席や雰囲気も本当は早めに体験できた方がいい。気付けるものの多さが確実に違うから」

――気付くには、何が必要だと思いますか?

「こうなりたいという目標を持つことですかね。野球だったら目標を作りやすいから。目標に近づくためにはどういう練習、トレーニングをすればよいのかというのを考えられて、さらに追及できる人が強いかもしれない。ずっと向上心、探求心を持ち続けられる人が強いと思います」

(新保友映 / Tomoe Shinbo)

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