元巨人マシソン氏、今も変わらぬ日本愛 「戻れるなら戻りたい」場所とは?
「あの緊張感が懐かしい…」巨人時代は不動のセットアッパーとして活躍
マシソンといえば、セットアッパー、時にはクローザーとして1年目の2012年から巨人のリーグ優勝、日本一に貢献。2013年には最優秀中継ぎのタイトルも獲得。巨人在籍8年でファンに愛されたリリーバーだった。
参加者からの「巨人時代、ブルペンではどんな話をしていたんですか?」という問いには「試合の進み方に一喜一憂していたね。他の投手たちとボールの握り方などを共有したりしていた。大勝しているときは雰囲気もいいが、接戦のときはシリアスな雰囲気になっていた」と回答。「ブルペンで過ごしていた時間が恋しい。あの緊張感が懐かしい。戻れるならそこに戻りたいよ」と切なそうに語る場面も。スマートフォンにはまだリリーフ陣でメンバー構成をされているグループLINEが残され、応援のメッセージを送っているという。
今年もすでに日本球界ではオフの移籍が進んでおり、来日してくる選手やメジャーに挑戦する選手もいる。
「僕は18年、プロでプレーしたけど、そのうち8年は日本。一番思い出に残る、楽しめた8年間だった。1年目からチームの一員、素晴らしいチームの一員になれたと感じられたことが、日本でのキャリアをスタートさせるにあたっていい経験になった。新しい食事、新しい環境にわくわくしながら過ごすことができたよ」
思い返すだけでたくさんの出来事が蘇ってくる。今後、巨人の一員として戻ってくる可能性はありますか? というファンからの質問には「引退したばかりで、まだ分からないよ」と前置きした上で、「巨人とのいい関係は続けていきたいと思っている。いつか巨人の一員として関われる機会があれば嬉しい。巨人が自分のことを助けてくれたと恩を感じているから、いつか恩返しがしたい。それに巨人に関わることができなかったとしても、新型コロナが終息したら年に1、2回は日本に帰ってみんなと交流したいと思っています」と話すと、ファンからは拍手が起きていた。
当時の応援ボードを掲げる子供にも一生懸命、手を振り「今でもこうやって応援してくれてとても嬉しい。本当にありがとう」と話す姿は印象的だった。
観戦や応援の様式は変わってしまったが、選手とファンの関係値は変わらない。特にファンを大事にしてきたマシソンだったからこそ作れた温かい時間だった。一緒に“時計の針”を戻すことを提供する機会をこれからも模索し、届けていきたい。
(楢崎豊 / Yutaka Narasaki)