飛躍を遂げた西武の若きリリーバー 平良海馬と森脇亮介が明かすブレークの要因は?

平良海馬「こんなに良い成績を残せると思っていなかった」

 昨季は1軍デビューから印象的な活躍を見せた平良だが、今季は54試合で防御率1.87、奪三振率10.53と高卒3年目にして圧倒的な成績を残し、新人王もささやかれる。本人も「こんなに良い成績を残せると思っていなかったので、びっくりしています」と率直な感想を寄せる。

 なかでも被打率.129は40試合以上登板したパのリリーフで最も低く、最優秀中継ぎのソフトバンク・モイネロ投手よりも被安打数は少ない。「ゴロが内野の守備の正面に飛んでくれているので、守備位置も良くて被打率が下がったのではないかと思います」と謙虚に答えるが、それでも素晴らしい数字だ。そして印象深い三振を取る投球については「毎回三振を取りにいっているのですが、2ストライクを取るまでの真ん中近辺のボールで打たれたりしないように強い球を投げるように意識していました」と明かした。

 今季最も多く対戦した楽天の浅村については「振ってくるし、ホームランもトップだったので怖かったです」と苦笑い。「ホームランは打たれたくないなと思って投げているのですが、結局1本打たれて……。対戦成績もあまりよくないですし、怖いバッターなので全力で投げています」と強打者との対決を振り返った。

 飛躍の要因は元西武でシアトル・マリナーズの菊池雄星投手との自主トレだ。「昨年12月からアメリカで2か月ずっとウエートをしていたのでその成果がしっかり出ていると感じました。下半身から上半身に力を上手く伝えることができたのかなと思います」と語る。菊池の印象的な言葉をたずねると「たくさん教えてもらいましたので、1つには選べないです」とその存在の大きさをうかがわせた。

(「パ・リーグ インサイト」丹羽海凪)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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