元燕バーネット氏が語るNPBで失敗する助っ人 「世間知らずは誰も助けてくれない」
バーネット氏は来日当初に苦しむ「マクドナルドやサブウェイを食べすぎて太ってしまった」
2010年から6年間ヤクルトに所属し12、15年に最多セーブを獲得したトニー・バーネット氏。昨オフに現役引退を表明し、今年からヤクルトの編成部アドバイザーに就任している。バーネット氏は米ラジオ局「105.3 The FAN」に出演し、外国人選手が日本で成功する秘訣を語っている。
異国の地で活躍するには何が必要なのか。ヤクルトで通算260試合に登板し11勝19敗、56ホールド97セーブ、防御率3.58を残したバーネット氏は「文化に順応できなければ、野球のスタイルに順応することもできない」と断言している。
来日当初は家族と離れ孤独感を味わい本来の力を発揮できず「フィールドの内でも外でもね。マクドナルドやサブウェイを食べすぎて太ってしまったよ(笑)」と苦しんだが、「妻と一緒に暮らすとかなり楽になることがわかった。一旦アメリカでのことを完全に忘れて、日本のやり方を学ぼうとしたんだ。それは私の人生において最も素晴らしい経験の1つだった」と、日本の生活に適応できたことを明かした。
メジャーで実績のある選手でもNPBでは結果を残せないこともあるが「彼らは本当はメジャーにいるべきだったのに『ここに来てしまった』というようなメンタリティでいる。彼らは自分のやり方が正しいと思っているが、違う。日本人はかなり長くに渡って野球をプレーしてきた。(外国人選手が)日本に来て彼らのやり方を変えることはできない」と、日本で失敗する外国人選手の特徴を紹介。
日本人選手は外国人選手が手助けを求めれば快く応じることを言及し「しかし、彼らと敵対し『おまえは間違っている。私は正しい。これが私たちのやり方だ』という姿勢でいれば当然、歓迎されない」と指摘。
野球選手として結果を残すことも重要だが「その上で、いい男でいることができれば、彼らは力になってくれる。手を差し伸べてくれる。しかし、世間知らずでいればトラブルを抱えるだろうし誰も助けてくれないだろう」とアドバイスを送っていた。
(Full-Count編集部)