FA権行使せず残留の鷹・長谷川は1000万円減 8月に新型コロナ感染「しんどかった」
海外FA権の行使を検討していたが、行使せずにソフトバンク残留を決断
ソフトバンクの長谷川勇也外野手が16日、本拠地PayPayドーム内の球団事務所で契約更改交渉を行い、1000万円ダウンの年俸7000万円で来季の契約にサインした。(金額は推定)
今季は開幕後に脇腹の故障で出場選手登録を抹消されると、ファームで調整していた8月1日に新型コロナウイルスへの陽性反応が出て自宅隔離となった。その後、1か月近く陽性反応が続き、チームに復帰したのは9月4日になってからだった。
9月29日に1軍復帰を果たすと、その後は主に勝負所での代打の切り札としてチームの3年ぶりのリーグ優勝に貢献。今季は29試合に出場して76打数17安打1本塁打7打点、打率.224だった。オフに海外FA権の行使も検討していたが、行使せずに残留を決めていた。
交渉後の会見で今季を振り返った長谷川は「今季はしんどかったです。開幕直後はいい状態で手応えを感じていたんですけど、怪我して。症状も軽かったので早く復帰できると思っていたところでのコロナで1か月間休まざるをえなかった。その1か月のブランクを埋めるのもしんどかった」と語った。
ソフトバンク残留して迎える来季に向けて「1年間どっぷり野球をやる。それしかない」と宣言。ファンに向けて「FA権を行使するか本当に迷って、残留することを決めて今日契約しました。ここ数年、ファンの人の期待するようなプレーが多くなかった。福岡のファンの皆さんの前でいいプレーを見せたいと思っています」とメッセージを送っていた。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)