三塁手のGG賞は松田か鈴木大か? セイバー指標で見るパ・リーグの守備の名手は…

一塁手ではソフトバンクの中村晃、二塁手では西武の外崎修汰が1位

 一塁手ではソフトバンクの中村晃がUZR3.2でパ・リーグトップに。中村晃は一塁だけでなく、左翼や右翼でも出場し、各ポジションにおいて守備力には定評があるが、ポジションが一定ではなかったこともあり、これまでゴールデングラブ賞に縁がない。今季の受賞はあるか。楽天の銀次はUZR1.9、日本ハムの中田翔はUZR0.7だった。

 二塁手は西武の外崎修汰がUZR15.1でダントツ。2位のオリックス大城滉二が6.4、同じオリックスの福田周平が2.9で続く。今季盗塁王を獲得したソフトバンクの周東佑京とロッテの中村奨吾は2.8で、楽天の浅村は-1.1という結果になった。

 三塁手は楽天に移籍した鈴木大地がUZR3.2でトップ。このポジションはソフトバンクの松田宣浩が7年連続でゴールデングラブ賞を受賞しているが、その松田は2位のUZR2.3。連続受賞でポジティブなイメージが浸透しているが、今季はどんな結果になるか。

 最後に捕手だ。捕手の指標トップはソフトバンクの甲斐拓也。捕手は守備機会が少ないことからUZRでの貢献度は測りにくいとされる。そこで捕逸割合や盗塁阻止率などから出されるキャッチャー独自の守備指標で見ると、甲斐は4.1で12球団でトップ。パ・リーグで2位は西武の森友哉の1.2になる。

 甲斐は盗塁阻止率では.328と楽天の太田光に次ぐ2位だったが、リーグの捕手の中で最も多いイニング数に出場しながら、捕逸はわずか2個。守備率もトップで、ブロッキング能力の高さもある。昨年まで3年連続でゴールデングラブ賞に輝いており、4年連続の栄冠も濃厚だろう。

【表】2020年パ・リーグの「UZR」トップ10一覧

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