鷹・周東が2度の契約交渉で見せた“プライド”「結果を出せば走塁面の価値も高まる」

来季は「守備の安定感を第一を考えたい」

 そのためにも出塁率の向上を目標に掲げ「最低でも3割5分はいきたい。1番をやらせてもらう以上はそこにこだわっていきたい。何でも塁に出る手段はあるので、どうやって塁に出るのかをこの期間に見つめ直してやっていきたい」と更なる飛躍を誓う。今季見えてきた課題には「ボール球を振ることが多かったので見極めが大事。特に終盤は何でもかんでも打ちにいっていたので、冷静にどれだけ(球を)見れるかが大事」と自身を見つめ直した。

 課題だった守備面については「エラーを1つでも減らしたい」と語り、今宮らとの自主トレでスローイングを徹底して磨いていくつもりだ。「アウトにしても悪い送球が多かったし、(中村)晃さんや(明石)健志さん、(川島)慶三さんにたくさんカバーしてもらった。守備の安定感を第一を考えたい」と反省も忘れない。

 自主トレのリーダーとなる今宮も「ライバル同士で切磋琢磨して、盗み合って成長できればいい」と、同じポジションの仲間で1月から競い合うことを楽しみにしている。

 倍増となった年俸については「お金は貯めます」と笑いながら「1年間支えてもらったので、何かしらの形で還してあげたい」と、今年結婚した愛妻への恩返しは考えているようだ。

 周東は2度に渡って走塁への評価について話し合えたこと自体を「自分のモチベーションになる」と言い切り「(球団に)僕から提言したわけですから、結果を出すしかない」と、来季の活躍に強い意欲を示していた。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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