残り2人の「松坂世代」 39歳で2年契約結んだ鷹・和田の想い「やり切った、と」
40歳で迎える来季に向けて「未知なる世界ですよ」とも
40代となって迎える現役生活を「未知なる世界ですよ」と表現し「1年1年が勝負。評価に恥じないようなピッチングや振る舞いをして(そういう姿勢を)ホークスに残せるように身を引き締めていきたい」と和田は語る。そして「(登板なしで終わった)2018年のことを考えると想像もつかないんですけど、この年齢で2年契約をもらえたことはすごく嬉しいですし、他の選手がこの年齢になった時の励みになれればいいなと思います」としみじみと語った。
今季限りで阪神の藤川球児投手、楽天の渡辺直人内野手と久保裕也投手が現役を引退し「松坂世代」の現役選手は松坂大輔(西武)と和田の2人だけとなった。
「この年齢になると全員が納得というか、やり切ったという表情をして引退しているのでね。自分もそういう辞め時を考える時が来ると思いますが、一番は彼らのように『やり切った、やり残したことはない』という気持ちで野球が辞められるように。(契約の)年数はもらえたとしても、1球1球全力でやって『この1球で辞めてもいい』くらいの、彼らのように完全燃焼できるように頑張りたいなと思います」
千賀滉大ら若い先発陣からの信頼も厚く、よき相談相手であることも球団の高い評価に繋がっている。そんな後輩たちのためにも、ユニホームを脱いだ同級生たちのためにも、和田は松坂世代の“ラストサムライ”となるまで、自らの年齢に抗いながら投げ続ける。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)