12球団“最遅投手”は誰? ストレートの平均球速で見る技巧派投手ランキング
上位4人はサブマリンがずらり…5位には燕のベテラン左腕
この4人に続くのがヤクルトのベテラン左腕・石川雅規投手と西武の“左キラー”小川龍也投手でアベレージ球速は133.7キロ。40歳になった石川だが、その老獪な投球術は健在。今季は2勝止まりだったものの、19年連続勝利という偉業を成し遂げた。
2018年途中に中日から西武へとトレードで移籍した小川は中継ぎとして不可欠な存在に。2019年にはキャリア最多の55試合に登板してチームの2連覇に貢献した。今季の平均球速は133.7キロ。スピードはなくとも、角度のあるボールで打者を封じている。
石川、小川に続くのはオリックスの齋藤綱記投手(134.2キロ)、楽天の辛島航投手(134.3キロ)とここまで左腕が続く。サブマリン以外の右投手で最も平均球速が遅かったのは広島の野村祐輔投手で136.0キロ。西武の榎田大樹投手(136.4キロ)を挟み、阪神の秋山拓巳投手の137.4キロが入る。
平均球速の遅い20人のうち、左投手が13人を占めるという結果に。サブマリンの牧田や高橋礼はもちろん、石川や秋山、日本ハムの宮西尚生投手(139.2キロ、19位)のように、球速が速くなくとも結果を残している選手は数多くいる。
(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)
データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。