日本シリーズ4連覇のホークス 周東ら若鷹が成長、役者揃いの強力打線【野手編】
合流遅れても、キューバ勢は印象的な活躍
新型コロナウイルス感染拡大の影響で8月まで合流が遅れたものの、各々の役割を果たしたのがキューバ勢だ。グラシアル内野手は、チームが熾烈な優勝争いを繰り広げた10月に16試合連続安打を放って打線をけん引したほか、不調の松田宣浩内野手に代わって三塁手を務めたり、ヘッドスライディングで1点をもぎ取るシーンが見られたりと、チームに対する献身的な姿勢も印象的だった。
主砲のデスパイネ外野手は、左膝の不調などで万全ではないコンディションの中、ポストシーズンに間に合わせると、ロッテとの「パーソル CS パ」では計8打数4安打1打点、巨人との「SMBC日本シリーズ2020」では満塁弾を含む6打点を挙げるなど、さすがの活躍を見せた。
松田宣は、成績こそ落としたものの、今季もその唯一無二の存在感でチームに火を付けた。37歳を迎えるシーズンも、変わらない熱さでチームを盛り上げ、8年連続の2桁本塁打をクリア。安定したスローイングもまだまだ健在である。
甲斐拓也捕手は、主要な投手成績で12球団最高の数字を残した鷹投手陣を攻めのリードで引っ張った。打撃面では11本塁打を記録し、「SMBC日本シリーズ2020」でも2本塁打を放つなど、攻守にわたって存在感を発揮。同じく捕手では、シーズン途中に左膝の故障で離脱したものの、好リードでチームを締めたベテラン・高谷裕亮捕手も忘れてはならない。