ダルビッシュ放出の対価は「衝撃的に少ない」 カブスの決断に米メディア辛辣
CBSスポーツがトレードを分析 パドレスは「A」、カブスは「D」
ダルビッシュ有投手を巻き込んだカブスとパドレスによる5対2の大型トレード。両球団にとっての成果をメディアはどう見ているのか。米テレビ局「CBSスポーツ」では、パドレスを「A」、カブスを「D」と両極端に評価している。
掲載した記事では「既に(他球団にとって)パドレスは危険なチームだったわけで、それが今、更に力を持つチームに思える。ナ・リーグ西地区でドジャースに追随するには不十分かもしれないが、ここ数日前よりもそのチャンスが上がっている」と強調。パドレスはレイズからサイ・ヤング賞左腕スネルも獲得し、左右のエースが揃うことに。さらに、韓国人野手のキム・ハソンの加入も決まり、着々と進める補強に「A」の評価をつけた。
ダルビッシュについては今季35歳を迎える年齢的な衰えを挙げ、日本人初の最多勝を獲得した昨季のようなプレーが継続されるかは懐疑的。一方で「ダルビッシュは目が眩むほど多くの球種を操り、賢い。そして彼の通算成績については議論するまでもない」とも述べ、「ダルビッシュが向こう3年間で有意義な形で貢献していくことになる、と信じるに十分な根拠がパドレスにはある」とまとめた。
そのダルビッシュを放出したカブスについては、対照的に「D」の評価。カブスからは右腕の相棒カラティニと金銭も伴うトレードだったことに触れ、代わりにパドレスから有望な若手5選手を獲得したことに「今回のトレードが、長らく噂されていたカブスが行う再建の始まりだと信じる根拠がある」と見通した。
記事では「カブスファンは球団が有望株と引き換えにベテランを放出することに慣れておく必要がある。2020年にプレーオフ進出を果たし、世界一から何年も遠ざかっている(カブスという)ビッグマーケットの球団がすべき行いだろうか? いや、そうあるべきではないだろう」とも指摘。「全てを考慮すると、このトレードで得た対価は衝撃を受けるほど足りていない」と辛辣だった。
(Full-Count編集部)